2020年4月2日 05:56時事通信ニュース

 【ロンドン時事】英国で生活保護に相当する低所得者向け給付制度「ユニバーサル・クレジット」の申請件数が急増していることが明らかになった。ロイター通信などが1日報じた。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、英政府が全国的な都市封鎖(ロックダウン)に踏み切ったことで、経済的に困窮する人が続出したとみられる。

 米国でも新規失業保険申請が過去最多を記録しており、欧米では雇用情勢が急速に悪化している。

 報道によると、英政府に対する3月16~31日の約2週間でのユニバーサル・クレジットの申請件数は約95万件だった。通常は10万件前後だといい、約10倍に膨らんだ。特にジョンソン首相が23日に外出禁止を命じた後に増えたという。

 この制度は失業手当や住宅手当などを統合したもので、2013年に導入された。前身制度下だった08年の金融危機時にも例がない増加率だといい、英紙サンは「申請者は電話口で6時間も待たされている」と混雑ぶりを伝えた。