2020年4月30日 14:24ロイター

 【ワシントン=船越翔】米国立衛生研究所(NIH)は29日、新型コロナウイルスの感染者を対象とした未承認の抗ウイルス薬「レムデシビル」の臨床試験について、投与した患者の回復が早まるなど、一定の効果がみられたとする中間結果を公表した。


 NIHは肺炎を発症した患者約1000人に対し、一方のグループにはレムデシビルを、もう一方には偽薬を投与し、効果を調べている。現時点の分析では、偽薬のグループの患者は回復に平均15日かかったが、レムデシビルのグループは平均11日と短かった。死亡率もレムデシビルのグループの方がわずかに低かった。


 レムデシビルは、米製薬会社ギリアド・サイエンシズがエボラ出血熱の治療用に開発した。新型コロナの治療薬としての承認を目指したギリアド社による臨床試験でも、効果を示唆する結果が出ている。一方、中国などの研究グループが29日に英医学誌に公表した臨床試験の結果では、有効性が確認されなかった。


 日本政府はレムデシビルについて、海外での承認を前提に特例措置として、新型コロナの治療薬として早ければ5月上旬にも承認する方針だ。


【写真】エボラ出血熱の治療用に開発された抗ウイルス薬「レムデシビル」(ロイター)

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